アクセンチュア・PayPay・楽天などもやっている!リファレンスチェック実施企業紹介

2023-06-09T07:43:31.918Z

リファレンスチェックは、優れた採用プロセスの一環として、企業が候補者の能力や信頼性を確認する重要な手法です。
アクセンチュアやPayPay、楽天などの一流企業も積極的にリファレンスチェックを実施しています。

本記事では、リファレンスチェックの概要から、日本企業における実施状況、成功事例、
そしてリファレンスチェックサービスを提供する企業の紹介まで、幅広く解説していきます。
リファレンスチェックの重要性と実施のポイントを理解し、優れた採用判断を行いましょう。

1. リファレンスチェックとは

1-1. リファレンスチェックの概要

リファレンスチェックは、採用担当者が求職者の過去の職歴や業績を確認するための手法です。
主な目的は、求職者の情報を裏付けるだけでなく、その能力やパフォーマンスをより詳細に把握することです。
具体的には、求職者が履歴書や面接で述べた内容をリファレンス先で確認し、信頼性や適性を評価します。

リファレンスチェックでは、求職者の過去の上司や同僚など、直近の職場関係者を参照することが一般的です。

さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!

2. リファレンスチェックとバックグラウンドチェック(前職調査)の違い

2-1. リファレンスチェックとバックグラウンドチェックの目的と範囲の違い

リファレンスチェックとバックグラウンドチェック(前職調査)は、採用プロセスにおいて候補者の適性や信頼性を評価するために行われる手法ですが、それぞれの目的と範囲には以下のような違いがあります。

リファレンスチェックの目的は、主に候補者の経験や能力、人間関係の構築能力などを評価することにあります。
リファレンスチェックでは、候補者が提供する履歴書や面接で得られる情報だけでなく、過去の雇用主や上司、同僚などの第三者に対して直接的に行われるアンケートや面談を通じて、候補者の実績や信頼性を評価します。

一方、バックグラウンドチェックは、候補者の履歴や経歴に関する情報の正確性や事実確認を目的として行われます。
主に、学歴や職歴、資格の有無などの情報を確認するために、候補者が提供した情報と公的な記録や証明書などを照合します。バックグラウンドチェックは、候補者が提供する情報の信頼性や虚偽の有無を確認することに焦点を当てています。

リファレンスチェックとバックグラウンドチェックは、それぞれ異なる目的と範囲を持ちながらも、採用プロセスにおける情報収集と評価の重要な手法として活用されます。

2-2. どちらの手法が求められる場面か

リファレンスチェックとバックグラウンドチェックは、それぞれ異なる目的と範囲を持ち、求められる場面も異なります。
採用プロセスにおいては、求められる候補者の特性やポジションの要件に応じて、リファレンスチェックとバックグラウンドチェックのどちらか、あるいは両方を適切に組み合わせることが求められます。
重要なのは、採用の目的や評価すべき要素を明確にし、その目的に適した手法を選択することです。

3. 日系企業におけるリファレンスチェック実施状況

3-1. 日系企業におけるリファレンスチェックの一般的な実施状況

・リファレンスチェックの認知率、外資系企業93%、日系企業73%

・リファレンスチェックの実施率、外資系企業58%、日系企業23%

・7割の企業が「リファレンスチェックの回答内容が採用の判断に影響する」

・リファレンスチェックを行っているのは、約5割が「人事・採用担当者」

・リファレンスチェックの良い点、第1位「面接官が受けた転職希望者の人物像や能力に間違いがないかの判断に役立つ」

・リファレンスチェックの欠点、第1位は外資系企業「回答の信憑性が判断しづらい」、日系企業「回答者の属性によって回答に偏りが生じる可能性がある」

・リファレンスチェックを行っていない企業の7割は「導入の予定はない」

引用:中途採用における、リファレンスチェック実施状況調査(エンワールド・ジャパン株式会社)

日系企業の73%がリファレンスチェックについて知っており、そのうちの23%しか実施していないことがわかりました。
また、外資系企業の回答では、リファレンスチェックについて知っている割合が93%であり、日系企業の回答を20ポイント上回っています。

リファレンスチェックを実施している企業の多くが採用判断に影響すると回答しており、採用プロセスにおいて重要な役割を果たすことが示唆されています。

3-2. リファレンスチェックの利用率の変化

このデータからは、リファレンスチェックについての認知度は高く、多くの企業が知っていることがわかります。
しかし、実際にリファレンスチェックを実施している企業は少なく、日系企業では特にその割合が低いことが報告されています。
ただ、ここ数年でリファレンスチェックを導入している企業は着実に増え始めています。
具体的な導入企業名については次のセクションにて解説いたします。

4. リファレンスチェックを実施している企業事例

4-1. 大手企業のリファレンスチェック事例の紹介

リファレンスチェックは、多くの大手企業でも重要な採用プロセスの一部として実施されています。
以下にいくつかの大手企業のリファレンスチェック事例を紹介します。

  1. 楽天グループ株式会社

    楽天グループではリファレンスチェックを行っています。
    「採用活動における プライバシーポリシー」の取得する個人情報の欄に下記の様な記載があります。

    バックグラウンドチェック、リファレンスチェック、薬物検査その他の確認手続きを通じ採用選考に関連して取得する選考に関連する一切の情報

    参考:https://corp.rakuten.co.jp/careers/privacy/(楽天グループ株式会社)

    書かれていますので、採用選考の際に利用していると思われます。

  2. アクセンチュア株式会社

    公式サイトで明確に行っているとの記載は見られませんでした。
    ただ、口コミレベルだとリファレンスチェックを受けたと言った人が見受けられますので、
    行っている可能性はあります。

    参考:https://job-q.me/20446(JobQ / 株式会社ライボ)

  3. アマゾンジャパン合同会社

    公式サイトの採用情報ページの選考プロセスにはリファレンスチェックを行っているとの記載は見られませんでした。

    しかし、こちらも口コミレベルではリファレンスチェックは行われるといった書き込みが散見いたします。外資系の企業でもありますので、行っている可能性は高いと思われます。

  4. 株式会社サイバーエージェント

    back checkの導入企業欄に入っていますので、実際に採用プロセスで使っているかはともかく、
    リファレンスチェックツールの導入は行っているようです。

    グループ会社の株式会社CyberACEでは採用プロセスに使っているとback checkのインタビューで回答しています。

    参考:https://backcheck.jp/case/cyberace/(back check / 株式会社ROXX)

  5. デロイト トーマツ グループ

    公式サイトで明確に行っているとの記載は見られませんでした。
    しかし、こちらもリファレンスチェックサービスを利用していると言った口コミが見られますので、行っている可能性があります。

これらの企業は、候補者の能力や人間性を総合的に評価するためにリファレンスチェックを積極的に活用していますケースがあります。ただし、具体的な事例や方法については企業ごとに異なる場合がありますので、詳細な情報は各企業の公式ウェブサイトや採用情報を参照してください。

4-2. スタートアップ企業のリファレンスチェック事例の紹介

スタートアップ企業もリファレンスチェックを導入し、優れた採用プロセスを構築するケースが増えています。
以下に、いくつかのスタートアップ企業のリファレンスチェック事例を紹介します。

  1. 株式会社メルカリ

    メルカリではリファレンスチェックを行っています。
    採用活動におけるプライバシーポリシーの取得する個人情報の欄に下記の様な記載があります。

    採用選考のためのバックグラウンドチェック、リファレンスチェック、その他の確認手続により弊社グループが取得する一切の情報

    参考:https://careers.mercari.com/jp/privacy/(株式会社メルカリ)

    と書かれていますので、採用選考の際に利用していると思われます。

    また、HireRooの葛岡さんがメルカリの採用プロセスに関して、back checkを使ったリファレンスチェックを行うと書いております。
    とても分かりやすい記事ですので、詳細はぜひそちらをご覧ください。

    失敗しないエンジニア採用その⑩:メルカリ選考事例(国内編)
    https://hireroo.io/journal/blogs/jzz0SdRS#index_KRVnK4ev(株式会社ハイヤールー)

  2. 株式会社SmartHR

    SmartHRではリファレンスチェックを行っています。
    採用情報のページの選考フロー欄に以下の様な記載があります。

    • リファレンスチェック
      • back checkを使用しております
      • 現職もしくは前職の業務で関わりがあった方から、候補者様に関する情報をアンケート形式でいただきます
      • back checkはオンライン上で完結し、SmartHRから対象者の方に直接連絡することはございませんのでご安心ください

    参考:https://smarthr.co.jp/recruit/(株式会社SmartHR)

    このような記載がありますので、SmartHRではback checkを導入し、
    リファレンスチェックを行っているいると思われます。

  3. 株式会社ユーザベース

    公式サイトで明確に行っているとの記載は見られませんでした。
    しかし、ALL STAR SAAS FUNDの下記ブログにてユーザベース代表の佐久間さんがリファレンスチェックを行っていると解答なされています。

    採用ミスマッチが減る!VC&CEOが実践する「リファレンスチェック」で聞くべき質問/深堀りポイント
    https://blog.allstarsaas.com/posts/reference-check(ALL STAR TALENT株式会社)

    ──リファレンスチェックは、どれくらい実施されていますか?

    佐久間:ほぼ全採用で行っています。私が直接チェックするというよりは、協力会社を利用するかたちで、仕組みとして導入されていますね。ただ、ハイクラスの採用に関しては、自分たちでリファレンスチェックをします。


    協力会社を利用する形とのことですので、後ほど紹介するリファレンスチェックツールを導入しているものと思われます。

  4. freee株式会社

    freeeではリファレンスチェックを行っています。
    採用情報のページの選考プロセス(キャリア)に以下の様な記載があります。

    ※選考過程でリファレンスチェックやコードテスト(エンジニア職のみ)を実施する場合がございます。詳細はそのタイミングになりましたら人事担当者からご案内します。

    参考:https://jobs.freee.co.jp/entry/career/process/(freee株式会社)


    また、back checkの導入事例にfreeeが掲載されているので、
    freeeの利用しているリファレンスチェックツールはback checkだと思われます。
    参考:https://backcheck.jp/case/freee/(back check / 株式会社ROXX)

  5. LINE株式会社
    公式サイトで明確に行っているとの記載は見られませんでした。
    しかし、リファレンスチェックサービスを利用していると言った口コミが見られますので、行っている可能性はあります。

  6. PayPay株式会社

    PayPayではリファレンスチェックを行っています。
    採用情報ページの採用応募者のプライバシーポリシーに下記のような記載があります。

    当社は、適用法令で認められる限りにおいて、ご応募いただいた方のうち、最終選考に近い候補者や内定に近い候補者の方を対象にレファレンスチェック、バックグラウンド調査、反社会的勢力との関係の確認(反社チェック)(以下、「採用調査」と総称します。)を行います。

    参考:https://about.paypay.ne.jp/career/recruit-term/(PayPay株式会社)

    上記の通り、採用プロセスにおいてリファレンスチェックを行っていることが分かります。

これらのスタートアップ企業はリファレンスチェックを重要な採用手法と位置付けており、自社のカルチャーやビジョンにマッチする候補者を選抜するために活用しています。

5. リファレンスチェックサービスを提供している企業4選

5-1. 優れたリファレンスチェックサービスを提供する企業の紹介

リファレンスチェックを効果的に実施するためには、信頼性の高いリファレンスチェックサービスの活用が重要です。
以下に、優れたリファレンスチェックサービスを提供する企業をご紹介します。

  1. プルコン(ソーシャルワイヤー株式会社)

    公式サイト:https://pre.hr.plucom.jp/

    プルコンは、ソーシャルワイヤー株式会社が提供するリファレンスチェックサービスです。
    プルコンは、求職者と採用担当者の間で推薦コメントを簡単に依頼できるツールです。

    採用担当者は、求職者への推薦コメントの準備を依頼し、推薦者への連絡や日程調整、候補者の管理が容易に行えます。
    また、プルコンを使用することで求職者が感じるプレッシャーを軽減し、自社に求職者がフィットするかをリアルにイメージできます。

    プルコンは使いやすいインターフェースを提供し、機械音痴の方でも利用しやすい特徴もあります。
    さらに、柔軟な利用プランを用意しており、採用プロセスを効率化しコミュニケーションを円滑にする便利なツールです。

  2. back check (株式会社ROXX)

    公式サイト:https://backcheck.jp/

    back checkは、株式会社ROXXが提供するリファレンスチェックサービスです。
    採用担当者が候補者の過去の職務経歴やパフォーマンスを正確に評価するためのツールとなります。

    前職の上司や同僚などの関係者に対してリファレンスチェックを行い、候補者の実績や能力を客観的に評価することが可能です。

  3. Parame Recruit (株式会社Parame)

    公式サイト:https://parame.jp/

    Parame Recruitは、株式会社Parameが提供するリファレンスチェックサービスです。
    従業員の過去の実績や能力を評価するためのツールとして活用されます。

    Parame Recruitでは、候補者の過去の職務経験や成果、人間関係などについて、リファレンスチェックを通じて詳細な情報を収集します。
    信頼できる関係者へのアンケート調査や面談を通じて、候補者の実績やスキルを客観的に評価し、採用の意思決定をサポートします。

    Parame Recruitの特徴は、使いやすさと柔軟性です。
    シンプルなインターフェースと直感的な操作性により、採用担当者は効率的にリファレンスチェックを実施することができます。

  4. ASHIATO (エン・ジャパン株式会社)

    公式サイト:https://ashiatohr.com/

    ASHIATOは、エン・ジャパン株式会社が提供するリファレンスチェックサービスです。
    採用担当者が候補者の職務経歴や人物像を客観的に評価するためのツールとして活用されます。

    ASHIATOでは、候補者の過去の職務経歴やスキル、パフォーマンスに関する情報をリファレンスチェックし、信頼性の高いデータを提供する助けになります。

    ASHIATOの特徴は、大手人材支援企業がサービス開発に携わっているところにあります。
    運営会社のエン・ジャパンは長年のキャリア支援サービスの経験を持っているので、そこが提供するリファレンスチェックサービスは一定の信頼感があると思われます。
    個々の候補者のポテンシャルや適性を詳細に分析し、採用の意思決定を支援します。

これらの企業は、リファレンスチェックのニーズに合わせた信頼性の高いサービスを提供しており、採用プロセスの強化や効率化に貢献しています。
適切なリファレンスチェックサービスの活用により、企業は正確な情報を得て優秀な人材の採用を実現することができます。

6. まとめ

6-1. リファレンスチェックの導入企業と実施のポイントのまとめ

  • 信頼できるリファレンス先を選ぶ
  • 質問内容を具体的かつ適切に設定する
  • 非公式なチャンネルを活用し、本音の意見を引き出す
  • 複数のリファレンスからのフィードバックを集める
  • プライバシーと個人情報の保護に十分な配慮をする

リファレンスチェックは採用プロセスの重要な一部であり、優れた人材の選択や組織の成長に大きく寄与します。
正確で客観的な情報を得るために、丁寧かつ効果的なリファレンスチェックの実施を心がけましょう。

7. リファレンスチェックはメリットやデメリットを理解した上で導入しよう

7-1. リファレンスチェックのベストプラクティス

上記のポイントを押さえて、自社だけでリファレンスチェックを行うのは非常に大変です。
5番で紹介したような、リファレンスチェックサービスを利用することはとてもメリットがあります。
弊社サービスのプルコンを使うことで、採用の失敗を大幅に減らすことができます。
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